【京扇子】朱

【GATTACA Donation ITEM 第15弾】
京の匠シリーズ第二弾
このコロナ禍の影響は音楽業界だけでなく、いわゆる京都の老舗の動向も気になっていました。
創業100余年続く扇子製造、販売店 [山武扇舗] も然りでした。

もとはKIDS ALIKE.のギタリストとして出会ったヤマタケ(偶然あだ名が店舗名と同じ)
現在は彼が家業を継ぐべく修行に入り音楽活動はしておりませんが
かつては本当によくライブ活動や打ち上げ活動に力を入れておりました。
丁寧な言葉使いが好きで僕の結婚式の司会もお願いしたほどです。

さておき今回何か出来ないか相談を持ちかけたところ
快く賛同していただき、そして何より京都の昔ながらの扇子製造工程を
端折ることなく、手間のかかる本来の作業で製作してくれました。

今や扇子は手軽に製造販売されておりますが珠数の時と同じく
"良いもの"に触れていただきたく思い作らせていただきました。
広げた瞬間に薫るなんとも言えない上品な香り
手に馴染む竹のしなり、想像を超える一品が出来てしまいました。

今回、デザインも悩みに悩んだのですがこの時期息子と足を運んだ
誰も居ない平安神宮、こんな時だからこそじっくりと目にした建物。
門や塀に施された見慣れた朱色、窓枠の深緑
京都らしさと言うかなんと言うか…これだ！感です。

形にしていただいたヤマタケをはじめ 山武扇舗 の皆さまに感謝です！
山武扇舗はネット販売はもちろん
店頭では様々な扇子を取り扱っておられますし、都度相談に乗ってもらい
一緒に選んでくれるようなアットホームなお店です！
是非お立ち寄りください！

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家業が扇子店ということでこの仕事に従事して10年ほど経ちます。
私も過去にバンド活動をしており、当時WHOOPEE’Sにおられたヤマダさんには
随分とお世話になっておりました。
その時からの繋がりで今回のようにライブハウスと伝統産業という一見かけ離れた二つの点を
繋げられたことは自分の中で非常に大きいことです。

現在ライブハウスは大変な状況に立たされていますが、その中で前向きに自分達の居場所を
守っていこうとする活動のドネーションに関われることは大変光栄です。

扇子は平安時代の京都にて生まれた伝統的な工芸品です。
そこから途絶えることなく作り続けられ、海外へも輸出されて様々な改良を経て洗練されていき
現在も京都を代表する手工芸品として我々の生活のいたるところに息づいています。
また、扇子はその形状から「末広」とも呼ばれ大変縁起のよいアイテムです。

扇子は工程ごとの分業による製造体制となっており、様々な職人の手を通って完成に至ります。
私は最終的な仕上げの工程を担当致しました。
今回早くこの状況が終息するよう心を込めて仕上げ作業に当たらせていただきました。

デザインは店長ヤマダさんが担当してくれたのですが、京都の扇子らしい情緒ある色味に
上品ながら斬新な印象を与えるカッコいいGATTACAのモノグラムを散らした配置が
扇子らしいデザインでもあり最高にクールな一本に仕上がりました。
男性女性どちらでも使いやすいサイズに二色展開ですのでカップルやご夫婦がペアで持つも良し
その日の気分やファッションに合わせて一人で持ち分けるも良しの使い勝手のよい扇子でございます。

最後に、現在自分が従事している仕事で思い入れのあるライブハウスと関われることを心から嬉しく思います。
そしてこのような機会を与えて下さったヤマダさんを始めガタカの皆様に感謝致します。

この扇子で夏の暑さとコロナウイルスを打ち払って欲しいと思います。

from
山本武史(山武扇舗)

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■山武扇舗について
京都で創業100余年の京扇子専門店です。
三代目・山本武三により現在の店舗及び屋号に。
確かな技術を吟味した材料で高品質な扇を製造しており、
舞扇子・夏扇子・祝儀扇・季節ごとの飾り扇など、あらゆる種類の京扇子を扱っております。
また、日本画家。金彩作家・ストリートアーティスト・イラストレータなど
様々なアーティストとのコラボレーションによる新しい製品の企画も積極的に行っております。

https://www.yamatake-senpo.net


■サイズ等
　　　　長さ：7寸3分(約22cm)
広げた際の幅：39.5cm
　　　　材質：和紙・竹
　　扇面加工：色引き・紗型刷り(手刷り)
　　　　　骨：国産扇骨(滋賀高島)
　　　　製造：京都